まず、全国的に設立されている中高一貫校には
大きく2種類あります。1つめが都立中学と都立高校を接続して6年間の教育を行う「併設型」の学校。いったんその都立中学に入学する
と、高校入試は行われませんが、別の中学校から都立高校へ入学する場合は高校入試が行われます。「併設型」には武蔵口頭学
校附属、白鴎高等学校附属、両国高等学校附属、大泉高等学校附属などがあります。
2つめは「完全一貫型」です。中学課
程と高校課程をひとつの学校で行い、最初の3年間を前期課程、後の3年間を後期課程とします。「併設型」との違いは、ひと
つの学校であるため他中学校からの高校入学募集は行いません。「完全一貫型」には、小石川中等教育、三鷹中等教育、立川国際中等教
育、桜修館中等教育学校があります。
私立受験と都立受験の違いは、適性検査という筆記テストのスタイルです。私立入試では公立小学校では習わない知識や解法も問題にしますが、適性検査では読解力や論理力や記述力などの素養を知るために作問さ
れます。そのため、記号選択問題はほぼ出題されず、記述式の問題が多く、筋道立てて記述する力が全般的に求められます。
適性検査で合格点をとるためにはどうすれば良いの
か?という疑問は皆さんがお持ちだと思います。都立中高一貫校の独特な問題にたいしては、参考書をむやみに解いていても、
なぜそうなるのか?どうやって書けばいいのか?といったお子さんの疑問は解決されません。そのため、日ごろからニュースな
どについての会話を家庭で行って、時事のとらえ方を学んで自分の考えを言葉にする習慣をつける必要があります。また、記述
力は多くの受験生が悩まされることであり、その分野に精通した人に添削指導を行ってもらうことが突破口となります。
具体的には、適性検査には3種類の科目がありま
す。学校によっては2種類のみの学校もありますが、おおむね、適性検査Ⅰは国語を、適性検査Ⅱは理科・社会を、適性検査Ⅲは
算数をテーマにしています。
平成22年度の武蔵高等学校附属中学で出された問題を見てみると、適性検査Ⅰに関しては2つの文章の要旨をまとめさせたり、文章に対
する意見を実体験にもとづいて400字以上で記述させる問題が出題されました。
この学校では例年400字前後で意見を記
述させる問題が出題されるため、日ごろから記述特訓をしないことには一般的な小学生は太刀打ちできないでしょう。
また、適性検査Ⅱでは食糧供給量・世界的人口増加・パ
ンの作り方について、資料とグラフを織り交ぜた問題が出題され、受験生は問題から読み取れる事柄を正確に回答する能力を試されました。
適性検査Ⅲについては、時計の針の進むスピード
についてと、水とアルコールそれぞれの温度変化実験についての問題が出題されました。ふだん選択式で解答することが出来る内容でも、自
分の言葉で実験の説明や根拠の説明を記述するのは難易度がかなり高いですね。
ただ、私立受験のような中学レベルの知
識・解法は問われないものの、都立中高一貫校の合格水準は年々増加傾向にあります。難関私立中学に合格した生徒でも、都
立中高一貫校に合格できなかったというケースもあります。そのため、都立中高一貫校に合格するためには特化した学習が必要となります。
その勉強法とは・・・